梅雨明けの連休に、昭和の車雑誌を開いてみる。ジウジアーロデザインの「いすゞ117クーペ」の写真を見て涙が出てしまう。
昨今の車は、私には車種の判別がつきにくい。デザインよりも経費を重視しているのが明らかに分かる。そして、興味が無くなる。街を歩いていて、目を引く国産車など一台もないのである。メーカーは勘違いをしているのではないだろうか。車の価格を安くすれば売れるのだと。費用をかけて、細部を丹念に作り、全体としてすばらしいデザインを築き上げたものなら、大人は買うのではないだろうかと思う。デザインをないがしろにして、安いものを作るから、どうせならもっと安いものをと消費者は思ってしまう。そして、デザイナーもデフレの厚い壁に俯いてしまうのではないだろうか。
「いすゞ117クーペ (PA90型) 」昭和34年式
全長 4280mm
全幅 1600mm
全高 1320mm
車両重量 1050kg
最高速度 190km/h
エンジン形式 G161W型
水冷直列4気筒DOHC1584cc
最高出力 120ps/6400rpm
最大トルク 14.5kg-m/5500rpm
当時の117クーペのボディは、大まかなラインだけを機械で作り、あとは手作業で作り上げた。ハンドメイド117なのである。
