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昭和45年のコンサイス英和辞典。宇宙戦艦ヤマトのシールが貼られている。あの頃、コンサイスの辞書は私たちの中で非常に信頼性が高かった。内容だけでなく紙質にも定評があり、単語を覚えたページは食べてしまう、とか、煙草の葉を巻いて一番旨いのはコンサイスだ、とか。

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バイト先で知り合った女の子と一緒に見に行った宇宙戦艦ヤマト。私はスーパーのレジで袋詰めのアルバイトをしていた。袋詰め・・・今の方にはわからないかも知れない。あの頃はお客さんがかごに入れてきた商品をレジで紙の袋にきちんと詰めてお渡しした。だから、特に夕方などは、レジには二人の店員が必要だった。

学生時代、私はほとんどノートを持たなかった。教科書は学校に置いてあって、その教科書の空欄にノートをとった。だから、私の教科書には白い隙間がなかった。このコンサイス英和辞典は6年間使い続けたものだが、単語を赤く囲んだマークは無数にあるものの、書き込みはあまり多くない。それでも、いくつか見つけた。

vacancy
一期は夢よ ただ狂へ
I need you
fairylike lady


いろいろなことを思い出す五月晴れ。

昭和の40年代終わりだったでしょうか。「無名仮名人名簿」は週刊文春に連載されていたエッセイです。そのエッセイの題字。いいデザインだと思います。そして懐かしいデザインです。

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あの頃、父親が定期購読していた週刊文春の、この向田邦子さんの随筆を読むのが楽しみでした。柔らかい言葉で日常を深く切り取ってゆく向田さんの文章が大好きでした。畳に腹ばいになって、2ページ分の言葉を丁寧に噛みしめながら読んだあの日。

向田さんが飛行機事故で亡くなってから、一切彼女の文章を読むことができなくなっていた私だったけれど、昨日、秋風が吹き始めた深夜の書店で、そっと2冊の文庫本を手に取った。

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夏草の賦

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昭和43年,東大阪市の司馬遼太郎さん。何というデザインの自転車だろう。不思議です。

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司馬遼太郎さんは大正12年の生まれ。家は薬局。司馬遷からペンネームをとった。司馬遷に遠く及ばない男という意味らしい。

司馬さんの作品はどれも面白い。司馬さん自身も"小説は面白くなければならない"ことをモットーにされていた。土佐に住む人間としては「龍馬がゆく」を推さなければならないのかもしれないが,私は長宗我部元親を描いた「夏草の賦」が好きです。

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昭和49年の歌本です。昭和らしいデザインの文庫本。ぱらぱらとページをめくっていると「いとしのマックス」に目が止まりました。荒木一郎のヒット曲です。

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先日,車を運転しながらラジオを聴いていると,荒木一郎の「空に星があるように」を誰か違う人が歌っていて,それがとてもいいので,じっと耳を澄ませているとBEGINでした。ネットで調べました。BEGINはこの曲をフジテレビのテレビドラマの「天気予報の恋人」の主題歌として歌っていたそうです。知りませんでした。

昭和63年。荒木一郎の「空に星があるように」そして「いとしのマックス」です。


素敵な昭和の写真です。今夏の「暮しの手帖」に掲載されていた写真ですが,ミシンを踏んでいる女性は植田紀枝さん。写真家の植田正治氏の奥さんであり,撮影したのはもちろん植田正治氏。私は先日「三菱ミシンの広告」という記事を書いたばかりです。

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私は二十歳の頃,植田先生の写真講座に参加していました。先生はベス単と呼ばれるカメラを駆使して,味のある写真を発表していて,かなりの有名人でした。先生の撮影した写真に三菱ミシンを踏んでいる奥さんが収められている・・。驚きとともに不思議な思いがします。1983年紀枝さんは亡くなり,正治先生も2000年に鬼籍に入られました。

ベス単とはベストポケットコダックという大正時代に作られたカメラで,今もファンは多いと思います。

なんという素晴らしい写真でしょうか。レトロなデザインそのままに現代に繋がる写真だと思います。昭和というより大正の趣です。

これは「華麗なる双輪主義〜スタイルのある自転車生活」という本の中の1ページです。非常に面白い切り口で自転車文化を語っています。自転車関係の本でこんなに素敵な本を私は知りません。

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著者紹介 小池一介
東京生まれ。大学在学中に英国に留学。そこで核兵器、生物化学兵器全廃を目指す活動をしていたDr.アリス・イザベラ・ラウトンと知己を結び、以後彼女が亡くなるまで、英国ではラウトン邸に住む。その間、徹底した環境保護の生き方の薫陶を受ける。のちに、気象庁、防衛庁、各国の政府機関等に精密機械を納入する会社の貿易部に勤務。その後、技術通訳として独立、通訳養成所で講師を務めるなどの時期を経て、インド国立製鉄所やイランのイスファハン製鉄所の近代化改修プロジェクトに参加。在日英国人のクラブ、東京ブリティッシュ・クラブで元名誉書記を務めるなど、英国通としても知られる。古い建築の材料をレストアして、インテリアやエクステリアに用いるスペシャリストとしても知られており、美術館の内外装なども数多く手がけている
(本書後書きより)

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私の子どもの頃の記憶はいつも独りぼっちのことばかりです。雨の日の記憶・・。色々なことが思い出されますが,どうも,心が濡れすぎていてうまくかけません。

でも,あの頃,何故あんなに永い間雨垂れを見続けていられたのか。何故トタンを打つ雨音をあんなにも愛おしく感じられたのか。考えるよりも,できるなら,もう一度あの甘い時間を舐めてみたいと願う。

「かさ」という絵本があります。昭和50年に発行されたもののようです。一度図書館で借りてきて,忘れられず,とうとう買いました。

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赤い傘をさした女の子が,お父さんの傘を持って,駅までお迎えに行くというストーリーですが,台詞はありません。白黒です。色が付いているのは女の子の傘の赤だけです。なぜか泣けてきてしまうのです。全編に渡るデザインに昭和の匂いがする,とてもいい絵本です。何度見ても飽きることはありません。

★「かさ」太田大八

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