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火鉢

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昭和の火鉢です。あの頃、特にデザイン的なものが施されていない、こういった火鉢がとても一般的なものでした。

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北風が吹き始める頃、押し入れの奥から火鉢を引きずり出し、灰を入れて、炭を買って、五徳を立て、火を入れる。小学校から帰ってくると、親の目を盗んで、この火鉢の上にしゃがんでお尻を温めた。寒い夜はどてらを着こんで、火鉢に手をかざし、五徳の上でチンチンに熱くなる鉄瓶から昇る湯気を飽かず眺めた。遠い昭和。暖かい昭和。

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昭和と全く変わらない浜辺の風景。幼い頃唇かみしめたまま眺め続けた海です。

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私の家の墓はこの浜の反対側、松林の中にある。線香やしきびを揃え、干菓子を買い、バスを乗り継いで、2時間近くの時間を費やしてこの浜まで墓参りにきた。近くの寺で水を分けてもらい、雑草を抜いてきれいになった墓に小さな手を合わせたあの頃。

そろそろ今年も旧盆です。

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昭和らしいレトロなデザインの痛み止め。「頭痛トンプク」が商品名でしょうか。西海製薬株式会社。佐賀県の会社で、今もあります。

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小学校5年生の頃でしょうか。一晩歯がうずいて、翌日歯医者に行きました。診察台の周りにはいろいろな器具があり、炎が立ち上がっているものもありました。これだけで、小学生を脅すには充分です。無口なお医者さんは「抜かないかんな」とボソリと呟きました。覚悟を決めた私は、これでもかと言わんばかりに、麻酔の効いた口を大きく開けて、抜歯を我慢しました。乳歯だったので、さほど時間もかからずに歯は抜けたのですが、治療はそこまで。消毒もなしです。
お医者さんは、またボソリと、
「外に水道があるから口をゆすいどいて」

診察室を出ると、待合室の奥に洗面台があり、そこで口をゆすぐと鮮やかな色の血がたくさん流れました。なかなか血が止まらない口をゆすぎながら、何故か私は奇妙な充実感に包まれて幸せでした。昭和の話です。

毎日封を開けるラッキーストライク。昭和25年、あのレイモンド・ローウィのデザインです。煙草でいうとピースも彼のデザインです。

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初めて煙草を吸ったのは小学校の頃。「しんせい」でした。目が回るとか、吐くとか、友達の間では言われていたけれど、何ともなかったですね。少し、フラーっとして、吐き出す煙の香りが大人の風味でした。

あの頃、祖父は刻み煙草の「ききょう」を吸っていました。相撲が好きで、星取り表をつけながら見ていた。傍らには煙草盆。柏戸と大鵬が全盛の頃の話です。

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昭和の置き薬ですが、なんと貝殻の中に入っています。犀角湯。岡山縣製薬株式会社。デザイン云々どころではありませんね。レトロを通り越していると思います。

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漢方薬のようです。効能は・・
急性胃腸カタル・胃痙攣・脳貧血・眩暈・卒倒・気絶・吐瀉・腹痛・食傷・癇・悪心嘔吐。昭和20年代の物かもしれません。私は最近眩暈が少しするのですが、とてもこの貝を開けてみる勇気はないのです。

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パナソニックのドライアイロン。NI-A66-K。昭和を思い出すデザインです。ドライアイロンってネットで探してもなかなか種類が少ないです。スチーム付きで、コードレスの物が主流のようです。ですから、この単純なドライアイロンの方が値段も高かったりします・・。

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昭和30年代には、もちろんスチームアイロンなどなく、霧吹き、それも口で吹くタイプの霧吹きが普通でした。セルロイドでできたチープなものでした。家の中を探してみましたがさすがにもうないセルロイドの霧吹き。

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昭和33年頃に発売された永野旭堂のニコニコパンです。昭和レトロなデザインが暖かいです。

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昭和33年頃にこのようなパンを発売したというのは凄いことだと思います。昭和30年代にパンを食べる家庭生活は、少なくとも、私たちにはなかった。パンというのは学校の給食で出るコッペパンのことでした。給食のコッペパンはほとんど味も付いていないようなものでしたが、希にマーガリンが添えられていることがありました。そのときは嬉しかったですね。

そんな30年代に砂糖のざらざらとした食感が残るクリームを挟んだニコニコパンを発売するというのは斬新なことだったと思います。

高知の永野旭堂といえば、「ぼうしパン」を最初に作ったことで有名です。しかし「ぼうしパン」を県外では見かけませんねぇ。

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未だに多数残っている昭和のゴミ箱です。昭和30年代は各家庭の前にこれがありました。

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これはふたの部分にトタンが張ってあるようですから高級ですね。40年代のものかもしれません。ゴミの収集車は各家庭の前のこのゴミ箱から、ゴミを収集して回りました。当然その後は汚れています。だから、各々がこれを洗い、そしてまた溜まったゴミを入れるのです。蠅の数は凄かった昭和30年代です。

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昭和42年の広告写真です。「チャイナー魔法瓶」と「パパポット」。これをレトロなデザインと言っていいものか,迷いますね。日陶産業株式会社の製品です。

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魔法瓶なるものが日本に入ってきたのは20世紀初め,1909年とされています。これより5年前の1904年,ドイツのテルモス社が魔法瓶の商品化に成功しています。テルモスはドイツ語読みだと思います。あのTHERMOSです。現在,私はサーモスの携帯マグを2本持っています。

今はステンレスの保温器,保冷器が普通ですが,昭和のころは二重になったガラス瓶でした。ですから,乱暴に扱うと割れることが多々ありました。それにしても,「魔法瓶」というネーミングは何とかならなかったものでしょうか。魔法の瓶ですからねぇ。

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昭和の繊維壁にひらひらと留められた富山の薬屋の広告。昭和らしいデザインです。

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繊維壁は昭和40年代には大流行でした。50年代にはホームセンターでも材料を売っていました。今でもあるかもしれませんね。繊維壁の素材は「パルプ」「ワラ」「紙」「糸」などに「樹脂」を混ぜたものです。月日を経ると,ぼろぼろと剥がれて落ちてきます。うちの壁は崩れます。左官屋さんのページを見つけました。面白いです。

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